康熙字典解説
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【申集下】【衣部】袒;康煕筆画:11;頁碼:1114 頁第 10。【唐韻】徒旱切。【集韻】【韻会】蕩旱切。音「但」に同じ。体を露わにするを指す。【礼記・曲礼】喪に服するときは冠を免れず、労作するときは体を露わにせず。【儀礼・郷射礼】司射堂西に至り、左臂を袒にし、決を着け、遂を套む。【注】袒とは、左の袖を脱ぐをいう。【疏】凡そ事を行うに吉凶を問わず、みな左臂を袒にする。ただ刑を受ける時のみ右臂を袒にする。また【楞厳経】に、仏城中にて乞食するに当たり、特意に右肩を袒にすとある。また【釈名】に、汗衣あり。あるいは鄙袒と称し、あるいは羞袒と称す。作るに六尺の布を用いて胸背を覆うに足る衣物を裁つ。これは袒を恥ずとしてこの衣を着るの意なり。また【広韻】丈莧切。「綻」に同じ。衣服の縫い目が裂けるを指す。詳しくは「綻」の字注に見る。また「襢」と通ず。詳しくは「襢」の字注に見る。考証:【儀礼・郷射礼】「司射堂に至り、左臂を袒にし、決を着け、遂を套む」。【注】「袒とは、左の袖を脱ぐをいう」。謹んで按ずるに、原文の「堂」の字の下に「西」の字を増すべし。