康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 125 ページ)
【子集下】【儿部】兎;康煕字典の画数:8;ページ番号:第 125 頁第 6 項。
【唐韻】は「湯故切」、【集韻】【韻会】【正韻】は「土故切」で、音は「吐」の去声。
【説文解字】に「獣の名。字形は蹲踞して尾を後にしたさまに象る」とある。
【礼記・曲礼】に兎を「明視」と称す。
【韻会】に欧陽氏の説を引いて「兎の字は『免』に一点を加えたものなり。俗に『兎』と書くは非なり」とあり。陸佃曰く、「兎とは『吐』なり。これ明月の精にして、月を望みて孕む、故に明視という。凡そ咀嚼する獣は九竅にして胎生なるも、独り兎のみ八竅にして、懐胎五月にして口より子を生ず」と。
【王充・論衡】に「兎毫を舐めて孕み、子を産むに至りては、幼崽口より出づ」と記す。
また【正韻】に「菟」とも書く。
【漢書・賈誼伝】に「畜菟を搏つ」とあり。
【厳延年伝】に「韓盧菟を取る」とあり。