康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1442 ページ)
【亥集上】【馬部】騰;康熙筆画:20;頁碼:1442 頁第 35
『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』はいずれも徒登切と注音し、音は「滕」に同じ。
『玉篇』には、飛び上がる、馳せ走る意と釈す。
『礼記・月令』に、「季春の月、累牛と騰馬を合せて、牝馬を牧に放ちて牡に就かしむ」とある。
【注】累・騰はみな種付けに用いる畜の名なり。
【疏】季春は陽気盛んにして、禽獣みな孕む時なれば、累牛・騰馬を合せて牝をして牡に就かしめ、以て蕃息せしむるなり。
また『説文』には、伝えると釈す。一説に、去勢した馬を指すともいう。
また姓とする。
また「媵」に通ず。
『儀礼・公食大夫礼』に、「衆人饌を騰ぎて階上に至り、堂に入らず、授けて蓋して退く」とある。
【注】ここにおける「騰」はまさに「媵」に作るべし。媵は送るの義なり。授は首者に与うるを謂う。俗体は「驣」に作る。
考証:「牡をして牝に就かしめて、以て蕃息せしむ」について。謹んで『月令』疏の原文に拠り、「使牡就牝」を「使牝就牡」に更正す。