康熙字典解説
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【戌集中】【阜字部】隤;康煕筆画:20;頁碼:1360 頁第 24
【唐韻】杜回切【集韻】【韻会】【正韻】徒回切、音は「魋」。
【説文】下に墜ち落ちる。
【玉篇】崩れ陥落する。
【司馬相如・上林賦】垣を壊し溝壑を填塞す。
【前漢・食貨志】土を培い下ろして禾苗の根に近づける。
【注】隤とは土を下に覆うことを指す。
また【蘇武伝】士卒は傷亡して尽くれども、名声もまた墜ちぬ。
また【揚雄・河東賦】天祥瑞の福沢を下したまう。
【注】隤、降り下るの意。
また【詩・周南】我が馬は病みて倒れる。亦た「穨」と作る。
【爾雅・釈詁】虺穨、疾病を指す。
また【前漢・景十三王伝】時光蹉跎して流逝す。
【注】崔隤は猶お光阴を虚しく過ごすが如しと言う。
また【易・繋辞】坤卦の柔順なる様、人に示す。
【注】隤、柔順の貌。
また【礼・曲礼】凡そ弓を人に贈る時。
【注】弓には往来屈曲の体あり、皆これを下に屈めて、柔順にして自然ならしむ。
【釈文】隤、或る版本は「頹」と作る。
【礼・檀弓】柔順にして自然なり。
また地名。
【左伝・隠公十一年】周王、鄭人に隤の地を賜う。
【注】修武県の北に在り。
【後漢書・郡国志】河内郡修武県に隤城あり。
また【左伝・成公十六年】魯公、壊隤より出奔す。
【注】魯国の城邑。
また【韻会小補】湯過切、音は「惰」。「穨」に通ず。
【周礼・冬官考工記・梓人】必ずや弯曲して下垂するが如くせん。
【釈文】穨、本音を読む。李軌は湯過反と読む。
【玉篇】或いは「頹」「墤」と作る。
【篇海】本字は「𨽾」と作る。