康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1422 ページ)
【戌集下】【食部】餮;康煕筆画:18;頁碼:1422 頁上段 39。『広韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「他結切」、音は鉄。『玉篇』に「飻と同じ」とあり、貪欲に食べるの意。『左伝』文公十八年に「縉雲氏に不才の子あり、飲食を貪り財貨を求め、天下これを饕餮と称す」とある。注に「財を貪るを饕といい、食を貪るを餮という。すなわち三苗なり」という。また『呂氏春秋』に「周の鼎に饕餮の文あり、頭あって身なし。人を食らいて未だ嚥げざるに、禍すでに己に至る」とある。また『正字通』に「古の器物に饕餮の文あり、腹垂れ面痩せ、坐して人の如し。下に承盤あるがごとく、敦・彝の類は獣面のみあって身なく、みな戒めを託すものなり」とある。按ずるに、『山海経』に見える渾敦・窮奇・檮杌・饕餮はみな悪獣の名なれば、以て四凶人の号となす。また『集韻』に「徒典切」、音は殄。義同じ。