【酉集上】【言部】誂;康熙画数:13;頁碼:1160 頁 08 行。『唐韻』『集韻』『正韻』徒了切、音は窕。『説文』に「相い呼んで誘うなり」とあり。『広雅』に「戯れるなり」とあり。『玉篇』に「弄ぶなり」とあり。『史記・呉王濞伝』に「中大夫応高をして膠西王を誂わしむ」と見え、注に「微言をもってこれを動かすを謂う」とある。『呂覧・音初篇』に「流辟・誂越・慆濫の音出ず」とあり。『戦国策』に「楚人に二妻あり。人その長者を誂えば、長者は之を罵り、その少者を誂えば、少者は之を許す」とある。また「噭誂」は清らかに暢達なる貌なり。『楚辞・九思』に「声噭誂兮清和」と見える。また『字彙補』に「多嘯切、音は吊。卒然なり」とあり。『淮南子・兵略訓』に「誂って刃を天下に合わせるも、誰か其の上に出づる者あらんや」とある。『説文』には本つくりて誂と作るとあり。『集韻』には或いは

と作るとあり。『字彙補』に「訛って

と作る、非なり」とある。「誂」字はもと𠃬に従って作る。𠃬は古文の兆なり。