康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 329 ページ)
【寅集中】【巾部】帑;康熙筆画:8;頁碼:329 頁下段 34。『唐韻』乃都切、『集韻』『韻会』『正韻』農都切、音は奴。「孥」に通ず。『詩・小雅』に「楽爾妻帑」とあり。伝に「帑は子なり」という。『左伝・文公十三年』に「秦人その帑を帰す」とあり。注に「帑は妻子なり」という。また鳥の尾を帑という。『左伝・襄公二十八年』に「以て鳥の帑を害す」とあり。注に「鳥の尾を帑という」という。疏に「帑は細弱の名なり。人に於いては妻子を帑とし、鳥に於いては鳥尾を帑という。妻子は人の末にして、鳥尾は鳥の末なれば、故に皆帑をもって喩う」という。また『広韻』他朗切、『集韻』『韻会』坦朗切、『正韻』他曩切、音は曭。『説文』に「金幣の蔵むる所なり」とあり。『玉篇』に「金布の蔵むる所の府なり」とある。『前漢書・匈奴伝』に「虚費して府帑と為す」とあり。『後漢書・鄭弘伝』に「人食足らずして、帑蔵に金幣あり」とある。考証:『左伝・文公十三年』の「秦人その帑を送る」は、原文に照らして「送」を「帰」に改むべし。