康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 113 ページ)
【子集上】【人部】傘;康煕筆画:12;頁碼:113 頁下段 20。【広韻】蘇旱切、【集韻】顙旱切、音は散。雨や日を避け、折り畳み開閉できる器物。「繖」とも書き、「𠍘」とも書く。【説文解字】に「蓋(おおもの)」と釈す。【通雅】に曰く、「繖」の字はもと古の「縿」に本ず。楊慎(升庵)は「傘」も古字なりとし、晋代の『輿服志』に、功曹吏の出行には繖・扇を執る騎従ありと記すと云う。「傘(傘)」の字は初めて『南史』に見え、王縉が斗笠と傘をもって顔を隠したと記す。『魏書・裴延儁伝』に、山胡の部族が白傘・白幡を執れりと記す。按ずるに、『説文解字』の「幓」は旌旗の飄帯を指す。『爾雅』に「纁帛縿」とあり、注に曰く、衆の飄帯を連ねたる旗面の正幅を「縿」という。これすなわち「繖」(傘)の起源なり。また地名なり。『遼史・太宗紀』に、皇帝の出行時に傘淀に駐蹕せりと記す。