康熙字典解説
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【午集上】【玉部】瑣;康熙筆画 15、頁 738。『唐韻』蘇果切、『集韻』『韻会』損果切、音は「」。『説文』に「玉の聲」とあり。また『正韻』に「玉屑」とあり。『韻会』に「細なり、小なり」とあり。『荀子・非十二子篇』註に「奸細の行を為すを瑣と曰う」とあり。『前漢書・司馬相如伝』に「豈特委瑣握䪢、文に拘り俗に牽かるるのみならんや」とあり。仲長統『述志詩』に「古来繚繞、委曲して瑣のごとし」とあり。また『詩・衛風』に「瑣兮尾兮、流離の子」とあり。伝に「瑣尾は少好の貌」とあり。また『韻会』に「瑣瑣は繁碎猥屑の貌」とあり。『爾雅・釈言』に「瑣瑣、小なり」とあり。註に「才器細陋」とあり。『易・旅卦』に「旅瑣瑣」とあり。疏に「瑣瑣は細小さしく賤しき貌」とあり。『詩・小雅』に「瑣瑣姻婭、則ち膴仕無し」とあり。伝に「瑣瑣、小貌」とあり。また『博雅』に「瑣、連なり」とあり。また地名。『左伝・襄公十一年』に「諸侯の師、瑣に次ぐ」とあり。註に「県の西に瑣侯亭あり」とあり。また『韻会』に「青瑣、門の名。漢の制、給事黄門の職、日暮に入れば、青瑣門に対して拝す、名づけて夕郎と曰う」とあり。屈原『離騒』に「少しく此の霊瑣に留まらんと欲すれども、日は忽忽としてまさに暮れなんとす」とあり。註に「瑣は門の鏤(ちりばめ)なり。文連瑣のごとく、楚王の省閣なり。一に云う、霊神の在る所なり。瑣門に青瑣あり」とあり。『前漢書・元后伝』に「上を僭りて赤墀青瑣す」とあり。註に「青をもって戸辺の鏤中に画す、天子の制なり。如淳曰く、門楣格再重にして、人の衣領のごとく、再重裹する者を青と為し、名づけて青瑣と曰う、天子の門制なり。師古曰く、青瑣とは刻して連鎖の文と為し、而して青をもって之を塗るなり」とあり。また『韻会』に「凡そ物の刻鏤罥結交加して連瑣の文と為す者は、皆瑣と曰う。独り門の鏤に非ず」とあり。左思『呉都賦』に「畢瑣結」とあり。また辺瑣。『前漢書・丙吉伝』に「辺の長吏を案じ、瑣科して其の人を条す」とあり。註に「瑣は録す」とあり。蘇軾の詩に「兵を論じて老いに臨み、辺瑣に付す」とあり。また地名。『春秋・成公十二年』に「公、晋侯・衛侯と瑣澤に会す」とあり。また姓。『正字通』に「宋の政和進士に瑣政あり」とあり。また人名。『礼記・檀弓』に「県子瑣曰く」とあり。註に「瑣は県子の名」とあり。また『韻会』に「或いは璅と作る」とあり。『晋書・習鑿歯伝』に「璅璅流離に当る」とあり。