康熙字典解説
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【戌集下】【食部】飧;康熙筆画:12;頁碼:1416 頁 19 行目。【広韻】思渾切。【集韻】【韻会】【正韻】蘇昆切。音は孫。【説文】「餔(ゆう)なり」。【集韻】あるいは餐に作り、湌に通ず。また【玉篇】「水と飯とを和したるもの」。【釈名】「飧とは散ずるなり。水を中に投じて、自ら解散するなり」。【礼記・玉藻】「君いまだ覆手せざれば、敢えて飧せず」。注に曰く、「覆手とは、食畢りて手を以て口旁を循うことを謂う。肴の汚れ著くことを恐るるなり」。「未だ覆手せず」とは、君初めて飧して未だ竟らざるを言い、臣敢えて飧せざるなり。また【雑記】に孔子曰く、「少施氏、礼を以て我に食す。吾飧すれば、作而起ちて辞して曰く、『疏食なり、敢えて以て吾子を傷つけず』」。注に曰く、「礼、食竟りて、更に三飧を作し、以て飽きを助く」。飧とは飲を以て飯に澆ぐを謂う。鄭康成、飧を釈して勸食と為すは誤り。また食なり。【周礼・秋官・司儀】「飧を致すこと、積を致すの礼のごとし」。注に曰く、「飧は食なり。小礼を飧と曰い、大礼を饔餼と曰う」。【儀礼・聘礼】「宰夫朝服して飧を設く」。注に曰く、「食礼を備えざるなり」。また熟食なり。【詩・小雅】「饛たる簋に飧あり」。伝に曰く、「飧は熟食なり」。また夕食なり。【周礼・天官・宰夫】「賓に賜うに飧牽」。注に鄭司農云く、「飧は夕食なり」。また古に真に通ず。【宋玉・九弁】「窃かに诗人の遺風を慕い、素飧に志を托さんことを願う。蹇として充ち倔として端なく、汨として莽莽として垠なし」。【説文】に作る。夕食なるが故に夕に従う。【正韻】に飱と訛って作るは非なり。