康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 878 ページ)
【未集上】【竹部】筍;康熙筆画:12;頁 878。古文。『広韻』思引切、『集韻』聳尹切、『正韻』聳允切、音は簨(しゅん)。『説文』に「竹の胎なり」とあり。『爾雅・釈草』に「筍、竹の萌え」とあり。『疏』に「竹の初めて萌え出づるを筍と謂う」とあり。『詩・大雅』に「其れ維れ何ぞ、維れ筍及び蒲」とあり。『陸璣疏』に「筍は皆四月に生ず、惟だ巴竹の筍のみ八月九月に生ず。始めて地より出でて長さ数寸なるを、苦酒の汁に浸して鬻ぎ、以て酒及び食に就くべし」とあり。『唐書・百官志』に「司竹監は竹葦の植栽を掌り、歳に筍を以て尚食に供す」とあり。『本草』に「竹に雌雄あり、雌者は筍多し。竹根の鞭行く時に、嫩き者を掘り取りて、之を鞭筍と謂う。冬月、大竹の根の下、未だ土に出ざる者を掘りて冬筍と為す。鮮やかに食うべく、珍品と為す。南人の淡く乾せる者を玉版筍・明筍・火筍と為し、塩して曝せる者を塩筍と為す。蔬食と為すべし。諸竹の筍は気味甘く、微寒にして毒なし」とあり。又、鐘磬を懸くる横木を筍と曰い、簨と同じ。『周礼・冬官考工記』に「梓人筍虡を為す」とあり。『註』に「楽器の所懸の横を筍と曰い、直を虡と曰う」とあり。『疏』に「筍は竹筍の筍と読む」とあり。又『類篇』に於倫切。弱き竹にして席と為すべし。『書・顧命』に「重筍席を敷く」とあり。『伝』に「筍、蒻竹なり」とあり。徐云く「竹子を以て席と為す」と。又『集韻』『韻会』『正韻』に須閏切、音は峻。竹輿なり。『公羊伝・文十五年』に「斉人公孫敖の喪を帰し、脅物を以て之を帰り、筍将にして来たる」とあり。『註』に「筍とは竹箯なり。一名編輿、斉魯以北之を筍と名づく」とあり。『集韻』に「筍は或いは箰に作り、俗に笋に作る」とあり。簨の字は元々竹に従い巺に従って作る。