康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1068 ページ)
【申集上】【艸部】蘇;康煕筆画:22;頁碼:1068 頁 07 行。【唐韻】素姑切。【集韻】【正韻】孫租切。音は酥。【説文】に「桂荏なり」とあり。【本草】に「紫蘇」とある。【註】に「蘇は穌に従ひ、舒暢の義なり。蘇の性は舒暢にして、気を行じ血を和す。故に蘇と名づく。蘇は荏類の植物にして、味辛辣にして桂に似たり。是を以て『爾雅』これを桂荏と称す」とある。また【揚子・方言】に「蘇は芥草なり。江淮・南楚の間これを蘇と謂ふ」とあり。また樹木の名。【詩・鄭風】に「山に扶蘇あり」。【伝】に「扶蘇はすなわち扶胥にして、小樹なり」とある。また流蘇。【西京雑記】に「昭陽殿の壁帯は往往黄金釭を作り、皆五色の流蘇を嵌む」とあり。【司馬相如・上林賦】【註】に「蘇は羽飾なり」とある。また甦るの義。【書・仲虺之誥】に「后来りて其れ蘇らん」とあり。また死して復た生ずるの義。【戦国策】に「勃然として乃ち蘇る」とあり。また取るの義。【屈原・離騒】に「糞壤を蘇げて以て幗を充つ」とあり。【綱目集覧】に「草を取るを蘇と曰ふ」とある。また【韻会】に「蘇蘇は気息衰微の貌なり」。【易・震卦】に「震蘇蘇」とあり。【註】に「恐懼不安の貌なり」とあり。【王註】に「躁動する貌なり」とある。また臺の名。【呉語】に「高高下下にして、以て民を姑蘇に罷(つか)らしむ」とあり。【註】に「姑蘇は臺なり」とある。また亭の名。【後漢書・郡国志】に「襄国に蘇人亭あり」とある。また国の名。【魏志・東夷伝】に「諸国各々異なる標識有り、これを蘇塗と称す」とある。また姓。【書・立政】に「司蘇公」とあり。【伝】に「忿生武王の司寇となり、蘇国に封ぜらる」とある。また【集韻】に「山於切、音は疋」とあり。『詩経』の扶蘇の蘇は、徐邈読みて疋とす。また【字彙補】に「蘇故切、音は傃」とあり。【荀子・議兵篇】に「刃を蘇ぐる者は死す」とあり。【註】に「蘇は傃に読み、互いに向き合って格闘するを指す」とある。