康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1306 ページ)
【広韻】は「素何」の二字で反切し、【集韻】【韻会】は「桑何」の二字で反切する。音は「娑」に同じ。䤬鑼とは銅器の一種である。また【集韻】は「師加」の二字で反切し、音は「沙」に同じ。義も同様である。【集韻】では時に「𨭉」と書き、【正字通】では時に「沙厮」と書く。宋代の地誌によれば、皇帝の車駕の前には必ず厮鑼を捧げる者がいたという。元代の地誌では水罐鑼と記す。南宋の【市肆記】にも酒器としての沙鑼が見える。おおよそ水盆の類で、金銀をもって作り、現今の銅製の洗面鉢に似る。「沙」「厮」はいずれも「䤬」であり、音が相近い。一説に、「䤬」が誤って「厮」「𨭉」と書かれたともいう。現在、馬上での急遞(速達便)において敲くもので、鑼に似るがやや小さく、俗称して篩鑼とするものが、すなわち䤬鑼である。