康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1187 ページ)
【酉集上】【言部】讓;康煕筆画:24;頁碼:1187 頁 12 行目
古代文献による記載:『唐韻』『集韻』『韻会』に「人様切」と注音され、『正韻』に「而亮切」と注音され、発音は「壌」の去声に類似する。
『説文解字』には「互いに責める」と解釈される。
『小爾雅』には「言辞をもって責め問うことを譲という」と解釈される。
『左伝・僖公五年』に「公、人を遣わしてこれを譲す」とあり、【註】に「譴責し責むるなり」と解釈される。
『周礼・地官』に「司救は万民の邪悪過失を掌りてこれを譲す」とある。
『史記・張耳陳餘列伝』に「張耳、陳餘が趙を救わざるを譲る」とある。
また『玉篇』には「謙譲」と解釈される。
『類篇』には「退譲」と解釈される。
『字彙』には「先んじて人に後れて己とするを譲という」と解釈される。
『書経・堯典』に「允恭克譲」とある。
『左伝・文公元年』に「譲は徳の基なり」とある。
また『襄公十三年』に「譲は礼の本なり」とある。
『礼記・曲礼』に「君子は恭敬撙節退譲以て礼を明く」とあり、【疏】に「受くべきにして推し譲るを譲という」と解釈される。
『儀礼・聘礼』に「賓、門に入りて荘として堂に升り譲る」とあり、【鄭註】に「譲とは手を挙げて平を保つをいう」と解説される。
また『郷飲酒礼註』に「事同じきを譲といい、事異なるを辞という」とある。
また樹木の名の一。『左思・蜀都賦』に「交譲の植うる所」とあり、【註】に「交譲は木名。二樹相対して生じ、一樹枯れば他樹生ず。岷山に産し、安都県に在り」と解説される。
また羌族の州名の一。『唐書・地理志』に「剣南道に譲川州あり、開元後に置く」とある。
また『読書通』に「攘に通ず」とあり、『史記・司馬相如・封禅書』に「進譲の道、いかに明らかなるや」と見え、『漢書』には「進攘」と作る。
また『韻会小補』に「襄に通ず」とあり、『周礼・地官・保氏・五射・鄭註』に「一に襄尺と曰う」と見え、『釈文』に「襄は譲に読み、本は譲に作る」と解説される。
また葉音「如羊切」のごとく、発音は「穰」に類似す。『詩経・小雅』に「爵を受けて譲らず、自ら滅ぶに至る」とある。
『説文解字』の本字は「𧫴」に作る。