康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 272 ページ)
【丑集下】【女部】嫔;康煕筆画:17;頁碼:272 頁 37 行
古文に姘と作る。
【唐韻】符真切。
【集韻】【韻会】【正韻】毗賓切、音は賓。
【爾雅・釈親】婦なり。
【説文】服うなり。
【書・堯典】二女を釐して嬀汭に降し、虞に嫔せしむ。
【詩・大雅】周に嫁ぎ来たり、京に嫔すと曰う。
また【礼記・曲礼】生けるを妻と曰い、死せるを嫔と曰う。
【注】嫔とは婦人の美称なり。妻死せば、その夫美号をもってこれを称するがゆえに、嫔と謂う。
また妃嬪とは、宮廷の女官なり。
【礼記・昏義】古者天子、后の下に六宮を設け、三夫人・九嬪・二十七世婦・八十一御妻あり。
【周礼・天官】九嬪は婦人の礼儀法度の教を掌り、以て九御を教え、各々其の属を率い、時序に従って王の所に侍す。
【正字通】『礼記』の九嬪には昭容等の号なし。『字彙』は「九嬪」の下に昭容・昭儀・昭媛・修容・修儀・修媛・克容・克儀・克媛等の号を連ねて上文に接して載せるは、誤りなり。
また仙女に郁嫔と名づく者あり、九華真人なり。【列仙伝】に見ゆ。
また嫔然とは、衆多なるさまを形容す。
【前漢書・王莽伝】親族と絶えたる者を収容して復し、衰亡し廃黜されたる家族を存恤し、並肩斉首して改めて人たるを得しめ、衆多く行列をなす。