康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 720 ページ)
【巳集下】【犬部】獳;康熙筆画:18;頁碼:720 頁上段 21 行。『唐韻』奴豆切、『集韻』乃豆切、音は耨。『説文』に「怒れる犬の貌」とあり、読みは耨に若し。『玉篇』に「犬の怒るなり」とある。また『唐韻』乃侯切、『広韻』奴鉤切、『集韻』奴侯切、音は羺。義同じ。『山海経』に「犬、獳犬のごとし」とあり、注に「獳犬は怒れる犬なり」という。范檞『蜀都賦』に「叫窱の獳」と見える。また人名にも用いる。『左伝』僖公二十八年に「曹伯の竪、侯獳」とある。また『広韻』人朱切、『集韻』汝朱切、音は儒。『山海経』に「耿山に獣あり、状は狐のごとくして魚の翼あり、名づけて朱獳という。その鳴くや自ら叫ぶ。見れば則ち其の国に恐あり」とある。『集韻』に本を作とす。考証:『山海経』に「耿山に獣あり、名づけて朱獳という。その鳴くや自ら叫ぶ。見れば則ち其の国に兵あり」とあるが、謹んで原文に従い「兵」を「恐」に改む。