康熙字典解説
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【酉集下】【車部】輦;康煕筆画:15;頁碼:1245 頁 13 行目
古代文献による記載:【広韻】【集韻】【韻会】【正韻】に「力展切」と注音され、音は「鄻」に同じ。【広韻】には「人力をもって牽く車」と釈す。【詩・小雅】に「我任我輦」とあり。【註】に曰く、「任」は物を背負う者を指し、「輦」は人力で牽く車を指す。また、車を牽いて運ぶことをも指す。【左伝・荘公十二年】に「南宮万、乗車をもって其の母を載す」と見える。また、京城を「輦下」と称す。【後漢書・周紆伝】に「京輦を典司す」とある。また、宮中の通道を「輦道」と称す。【司馬相如・上林賦】に「輦道纚屬す」と記す。【註】に曰く、車両の通行可能な閣道を指す。また、「輦郎」は官名なり。【前漢書・劉向伝】に「劉向、父徳の縁により輦郎に除さる」と見える。【註】に曰く、御車を誘導する責めを負う郎官を指す。また、姓に「輦」あり。
考証:【左伝・荘公十一年】に元々「南宮万、乗車をもって其の母に替う」と誤って記されていたが、原文に従い「十一年」を「十二年」に改む。