康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 655 ページ)
【巳集上】【水部】濛;康煕筆画 18;頁碼 655 第 30。『唐韻』『正韻』莫紅切、『集韻』『韻会』謨蓬切、音は蒙。『説文』に「小雨を指す」とあり。『詩・豳風』に「零雨其濛」と見える。時に靀とも書く。また濛鴻とは、天地未開の時に元気が混沌たる様をいう。『春秋・命歴序』に「濛鴻萌兆」とある。また水名なり。『水経注』に「水は上邽県西北の邽山に発す」と見え。また水名なり。『山海経』に「邽山の濛水ここに発し、南流して洋水に入る」とある。また『広韻』莫孔切、『集韻』『韻会』『正韻』母総切、音は蠓。濛澒は大水を指す。一説に小溝を指すとも。考証:また水名なり。『山海経』に「濛水は漢陽に発し、西流して長江に入る」とある。謹んで按ずるに、『水経』江水注に『山海経』を引いて「蒙水は漢陽に発し、西流して長江に入る」とすれども、蒙字に水旁なし。故に濛字の条下に引くべからず。今、考証に従い改めて『山海経』の記すところによれば、「邽山の濛水ここに発し、南流して洋水に入る」とす。