康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 820 ページ)
【広韻】【集韻】【韻会】は莫結切と注音し、【正韻】は弥列切と注音して、音は「蔑」に同じ。【釈名】に曰く、眼角の傷みて赤くなるを䁾と謂う。䁾とは末の義なり。創が目の両端に在るが故なり。【広韻】に解して曰く、䁾は目赤き貌なり。【篇海】に曰く、眼病なり。【呂覧・季春紀】に載す、「気鬱して目に留まれば、䁾あるいは盲となる」と。高誘の注に曰く、「蔑は目眵なり」。䁾と蔑とは古に通字なり。また【正字通】に載す、「目視るること明らかならざるを䁾と謂う」。意は「眛」と同じ。また葉音は莫筆切にして、音は「密」に同じ。【宋玉・風賦】に曰く、「唇に吹けば瘍を生じ、目に触れば䁾となる」。人を抽搐せしめ痙攣させて、半ば死せるが如くす。【文選】は「蔑」に作る。【玉篇】は本来別字形に作る。俗体は䁾に作る。○按ずるに、今の書は通常䁾に作る。