康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1380 ページ)
【戌集中】【雨部】靁;康煕筆画:23;頁碼:1380 頁下段 11 行。『玉篇』に「雷に同じ」とある。『詩・召南』に「殷其靁」と見え、『釈文』に「靁は雷とも書く」と注す。『楚辞・九歌』に「雷聲隆隆兮天晦晦而雨冥冥」とあり。『前漢書・中山靖王伝』に「蚊の集まる音、雷のごとし」と見え、師古の注に「靁は古の雷字なり。衆蚊飛ぶ音、雷に似るを謂う」とある。また『周礼・春官・大司楽』に「雷鼓・雷鼗」と見え、また地名なり。『史記・匈奴伝』に「北に益々田を開き、胘靁に至って塞とす」とあり、その注に「胘靁は地名にして、烏孫の北に在り」と説く。また『周礼・春官・亀人』に「六亀の職を掌り、西亀を靁属と曰う」と見え、『釈文』に「力胃反と読み、又本音に読む」とある。『爾雅・釈魚』に「亀頭左に垂れるものを類とせず」とあり、疏に「倪は低き義なり。声を出さずとは、行く時に頭左に下がるを類と謂い、即ち『周礼』に言う所の西亀を靁属と為すなり」と解す。また『集韻』に「力救切、音溜に同じ。亀の名なり」と見える。