康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 158 ページ)
【亥集下】【鹵字部】鹵;康煕筆画:11;頁 158【唐韻】【正韻】郎古切【集韻】【韻会】籠五切、音魯。【説文】西方の鹹地なり。東方を之と謂ひ、西方を鹵と謂ふ。【広韻】塩沢なり。天生なるを鹵と曰ひ、人造なるを塩と曰ふ。【書・洪範疏】水性本た甘し、久しく其の地に浸れば、変じて鹵と為る。【易・説卦】兌は剛鹵なり。また淳鹵。【左伝・襄二十五年】楚の子木、淳鹵を表せしむ。【注】淳鹵は土地瘠薄の地なり、標明して区別し其の賦税を減ず。また地名。【春秋・昭元年】晋の荀呉、師を帥ゐて狄を大鹵に敗る。【注】大鹵は太原晋陽県なり。また【前漢・地理志】安定郡鹵県。また代郡鹵成県。また鹵簿。【漢官儀】天子の車駕の次序を鹵簿と謂ふ。兵衛は甲盾を外に居て前導と為り、皆簿冊に記録す、故に鹵簿と名づく。また鹵莽、軽率草率・馬虎随便の意。【荘子・則陽篇】昔予が禾を種うるや、耕作の時草率馬虎にして之を待てば、則ち其の収獲も亦草率馬虎にして予に報ゆ。また香草の名。【爾雅・釈草】杜、土鹵。【注】杜衡なり。葵に似て香あり。【疏】杜一名土鹵。また【広雅】鹵、薫なり。また橹に通ず、大楯なり。【前漢・項籍伝】血流れて鹵を漂はす。【注】鹵、楯なり。【左思・呉都賦】干鹵殳鋌。また擄に通ず。奪ひ取り・俘獲するなり。【揚子・方言】鹵、奪ふなり。【前漢・高帝紀】掠鹵することを得べからず。また【衛青伝】車両牲畜悉く鹵獲と為す。また姓。【史記・遊侠伝】太原の鹵公孺。また【字彙】龍都切、音炉。炉に同じ。【道枢】玄和子曰く、鼎鹵は天地の象なり。【注】鹵、炉なり。【釈名】地物を生ぜざるを鹵と曰ふ。鹵、炉なり。炉火の在る所に同じ。考証:【説文】西方の鹹地なり。東方を之と謂ふ。謹んで原文の字を字に改む。また攄に通ず。獲るなり。謹んで原文の攄字を擄字に改む。