【寅集下】【広字部】廩;康熙筆画:16;頁碼:351 頁上段 22 行。古文。【唐韻】力甚切。【集韻】【韻会】【正韻】力錦切。音は凜(りん)。【説文】本作「

」。穀物を収め入れ、宗廟の祭祀に用いる穀物であり、急ぎ収めるゆえに「

」という。「入」に従い、「回」は屋舎の形を表し、内に門窓あるさまを象る。あるいは「度」「禾」に従う写法もある。【爾雅・釈言】廩は廯なり。【玉篇】糧倉なり。【釈名】廩とは矜惜(きんせき)の義なり。珍惜すべき実物を皆ここに納む。【詩・周頌】亦有高高的糧倉,萬億及び秭(し)の糧を儲く。【礼記・明堂位】米廩は有虞氏の学校なり。【注】庠序もまた学校なり。魯国はこれを米廩と称す。虞帝は孝を尚び、祭祀の穀物をここに蔵せしめよと命じたり。【国語・周語】藉田の東南に糧倉を建て、穀物を聚めて蔵む。【注】廩は御廩を指す。神倉ともいい、東南は万物生長の方なり。鍾は聚の義なり。糧倉を建てて藉田の産する穀物を蔵め、祭祀に供す。【荀子・富国篇】垣・窌・倉・廩は財の末節なり。【注】穀を蔵むるを倉といい、米を蔵むるを廩という。また供給を指す。【後漢書・章帝紀】人々やや供給を得て、往来甚だ煩瑣なるを恐る。【注】廩は供給の義なり。また天廩は星宿の名なり。【隋書・天文志】天廩四星は昴宿の南に在り。【張衡・周天大象賦】天廩星は稷神を備えて享祀を祈る。また官名を指す。【周礼・地官】廩人は九穀の数を掌り、以て国家の頒賜・俸禄に供す。【後漢書・和帝紀】廩犧官を復置す。【注】『漢官儀』に曰く:廩犧令一人、秩六百石。また懍(りん)に通ず。【前漢書・食貨志】本天下を富足安寧ならしむべきに、竟に如此の危惧すべき局面を致せり。またに通ず。【集韻】あるいは廩と書く。考証:【荀子・富国篇】「桓窌倉廩者、財の末也」。謹んで原文に照らし、「桓」を「垣」に改む。