康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 140 ページ)
【子集下】【刀部】剌;康煕字典の画数:9;ページ番号:第 140 頁第 14 項
『唐韻』は盧達切と注音し、『集韻』『韻会』『正韻』は郎達切と注音し、音は「辢」に似る。
『説文解字』によれば、「乖戾(かいれつ)・背く」を意味する。字形は「束」と「刀」から成る。「刀」は、刀で切り刺して分離させることを示す。
『徐鍇注』には、「背き・分離を表すものとして刀に勝るものはない」と解説される。
また『前漢書・杜欽伝』に「乖剌の心なし」(背逆・叛乱の心なし)と見える。
さらに『前漢書・武五子伝』に「李姫は燕剌王旦を生む」とある。
『注』に顔師古曰く、「諡法によれば、暴戾にして情けなく、衆叛親離なるを『剌』という」。
また張衡『思玄賦』に「威弦の撥剌を弯ぐ」という句がある。
『注』に、これは弓弦を引く音を形容したものであるとされる。
また李白の詩に「双腮呀呷髫鬣張り、跋剌銀盤飛び去らんとす」という句がある。
『注』に、これは魚が水から躍り出る音を形容したものであるとされる。
また『韻補』に叶音は力蘖切で、音は「列」に似るとある。
白居易『桐花詩』に「風一たび参差すれば、栄枯遂に乖剌す。況んや吾が北人情、南方の熱に耐えざらんや」とある。
『韻会』は強調して言う、「字形は『束』(拘束の意)に従い、『刀』に従う。『刺』の字とは異なる」。