康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 321 ページ)
【寅集中】【山部】嶱;康熙筆画 16;頁碼 321 頁 03 行。『五音集韻』に苦曷切、『集韻』に丘葛切とあり、音は「渴」に同じ。嶱嵑は山の様子を形容する語。また、山石が高く険しくそびえるさまを指す。張衡『南都賦』に「其の山は崆嶱嵑」とあり、杜甫『詠懐詩』に「楽動じて殷樛嶱」と見える。『正字通』によれば、あるいは「膠轕」とも書く。義は同じ。按ずるに、『玉篇』には嶱は嵑と同じと記される。しかるに張衡の賦において「嶱嵑」の二字連用を見るに、また同音字にあらずがごとし。『正字通』これを古曷切と改め、音「葛」に同じくして「轕」と通用すとし、これも従うべきか。考証:張衡『南都賦』に「其の山は崆嶱嵑」とあり。また『玉篇』によれば嶱は嵑に同じ。しかるに揚の賦において嶱嵑の字連用すとは、また同音字にあらずがごとし。謹んで按ずるに、前注に引くところは張衡『南都賦』なり。ここにある「揚賦」は「張賦」に作るべく、「揚」の字を「張」の字に改むべし。