康熙字典解説
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【亥集下】【龍部】龕;康煕筆画 22;頁碼 1537 頁 16 行。『唐韻』口含切、『集韻』枯含切、『正韻』苦含切、音は堪なり。『説文』に曰く、龍の形容なり。また『爾雅・釈言』に「洵、龕なり」とあり。註に意詳らかならずとす。また『玉篇』に承受・容纳の義あり。『揚子・方言』に「龕は承受の義なり。斉楚の間は鋡と称し、揚越の間は龕と称す。容纳して盛るを謂う。秦晋の間において容盛と説くがごときなり。」郭註に「今いわゆる龕囊は、此の義より出づ。」また『広雅』に「龕は取るの義あり。」『揚子・法言』に「劉、南陽を龕す。」註に「即ち取るの義なり。戡と同じ。」また『玉篇』に声を指す。『揚子・方言』に「龕は喊叫・啼哭の声を指す。」また戦勝の義あり。謝霊運の詩に「暴乱を平定するは神明の理に依る。」また仏塔を指す。また仏塔下の石室、あるいは仏像を供奉する小閣をも指す。『唐の褚遂良の書』に「既に塵世を抛て、弥勒と共に同一の仏龕に供奉す。」また杜甫の詩に「禅龕にはただ安閑平静の様子あり。」考証:『揚子・方言』の「劉、南陽を龕す」は、謹んで原書に照らし、「方言」を「法言」に改正す。