康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 205 ページ)
【丑集上】【口部】嘉;康煕筆画:14;頁碼:205 頁 07 行。『唐韻』古牙切、『集韻』『韻会』『正韻』居牙切、音は加。『爾雅・釈詁』に「嘉は美なり」とある。『書・大禹謨』に「汝の大績を嘉す」とあり。『易・乾卦』に「亨るは美の会なり」とあり。『周礼・春官・大宗伯』に「嘉礼をもって万民を親しむ」とあり。注に「嘉は善なり」という。『左伝・襄公四年』に「『鹿鳴』は君わが君を美するものなれば、豈この美意を拝謝せざらんや」とあり。『楚語』に「諸の美具わる」とあり。また『周礼・秋官・大司寇』に「嘉石をもって不良の民を化す」とあり。注に「嘉石は文ある石にして、外朝に立て、不良の民その文を思ひて改めしめんとするなり」という。また『前漢書・律暦志』に「準縄と嘉量」とあり。注に張晏曰く「準は平を測り、量は多少を知る、故に嘉と名づく」という。また『爾雅・釈詁』に「楽なり」とあり。『礼記・礼運』に「饌を薦めて魂魄を嘉す」とあり。注に「嘉は楽なり」という。また時に「假」に作る。『詩・大雅』に「假樂君子」とあり。注に「假は嘉なり」という。『礼記・中庸』には「嘉」に作る。また『史記・秦始皇本紀』に「臘を改めて嘉平と称す」とあり。また県名なり。『前漢書・地理志』に河内郡に獲嘉県あり。また『韻会』に州名なり。漢は犍為郡に属し、周に嘉州を置き、宋に嘉兴府と改む。また姓なり。『左伝』に周の大夫嘉父あり。また『韻会』に魚名なり。嘉魚は丙穴に出づ。また『集韻』に時に「佳」に作る。詳しくは「佳」の字の注を見るべし。また『集韻』亥駕切、『正韻』胡駕切、音は暇。『集韻』に美の義なり。或いは「假」に作る。また葉音居何切。『詩・豳風』に「新婦甚だ美なり、久しく別れて復た如何せん」とあり。『小雅』に「物かくのごとく多し、惟だ其れ美なるのみ」とあり。『後漢書・趙岐伝』に漢に隠逸の人あり、姓は趙、名は嘉、志あれども時遇せず、命かくのごとくんば又如何せん、とあり。