康熙字典解説
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【申集上】【艸部】荒;康煕筆画 12;頁碼 1031 頁 08 行。古文。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に呼光切、音は肓。『説文』に「荒蕪なり」。一説に野草地面を覆うをいう。『周語』に「田地荒蕪す」。『韓詩外伝』に「四穀收成なきを荒と謂う」。『爾雅・釈天』に「果実熟せざるを荒と謂う」。また廃棄の義。『書・蔡仲之命』に「我が命令を廃するなかれ」。『伝』に「我が命令を廃するなかれ」とあり。また広大の義。『詩・周頌』に「天高山を作り、太王これを広げて治む」。『書・益稷』に「水土の工を荒く治む」。『伝』に「水土の工を荒く治む」とあり。また『書・禹貢』に「五百里を荒服と為す」。『爾雅・釈地』に「觚竹・北戸・西王母・日下、これを四方の荒遠之地と謂う」。また覆蓋の義。『詩・周南』に「南に樛木あり、葛藟これに荒る」。また空虚の義。『呉語』に「荒成して盟せず」。また蒙蓋の義。『礼・喪大記注』に「旁を帷と謂い、上を荒と謂う」。また『集韻』に「慌」に同じ。『楚辞・哀郢』に「荒忽として何れぞ其れ極あるを知らず」。また「肓」に通ず。『史記・扁鵲列伝』に「髄脳を案治し、膏荒を動ず」。『注』に「荒はすなわち膏肓なり」。また地名。『水経注』に「荒谷の東岸に冶父城あり」。『梁元帝・覧賦』に「暮に荒谷の寺を眺む」。また歳星紀年の名。『爾雅・釈天』に「太歳己に在るを大荒落と謂う」。また姓。『通志・氏族略』に見ゆ。考証:『呉語』の「荒城不盟」は、原文に謹みて「城」を「成」に改む。