康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 78 ページ)
【子集上】【丨字部】个;康煕筆画:10;頁碼:78 頁 23 行
【広韻】【正韻】古賀切【集韻】居賀切、歌の去声に読む。「枚」の意を表す。
【儀礼・大射儀】司射は次(更衣所)に入り、三本の矢を帯に挿し、一本の矢を挟む。
また、一人を「一个」という。
【左伝・昭公三年】斉の公孫竈が卒ず。晏子曰く、「また一人少ぬ」。
また、物品の数量を表す。
【周礼・冬官考工記・匠人】廟門は大扃七つを容るべし。
【注】各々長さ三尺。
また、四面の偏室を指す。
【礼記・月令】孟春正月、天子は青陽堂の左个に居り。季春三月、右个に居る。
【注】明堂の旁側の房舎を指す。
また【礼記・檀弓】有若曰く、「君は七を用い、遣車七両。大夫は五を用い、遣車五両」。
【注】「个」は遣奠に用いる牲体の臂・臑などの部分を包むものを指す。これを七段または五段に分割し、七両または五両の遣車に載せる。
また「介」に通じ、単独・偏側の意を表す。
【荘子・養生主】「是何人ぞ、奚ぞ一足のみなるや。天これ独足ならしむるや」。
【注】「介」は片足を切断された人を指す。
【史記・張耳陳余列伝】独り河北に居る。
【注】介は独特の意。「个」に通ず。
【尚書・秦誓】「もし一臣あらば」。
【大学】は「一个の臣」と作る。
【左伝・襄公八年】「一个の使」。
【左伝・昭公二十八年】「君も亦た一个の使を遣わして寡人に告げず」。
すなわち「一介」と互いに通用す。
また【集韻】古案切。「干」と同じ。的の舌部を指す。
【周礼・冬官考工記】梓人は侯を作り、上二つに身を加えて三とし、下二つはその半なり。
【注】「上个」は最上部を指す。侯の制は上広く下狭し。鵠より上は侯を三分し、身は中に在り、二つの「个」は両側に在りて、その大小皆同じ。鵠より下は、身は上の身と同じくして、両側の「个」はその半のみなるは、下狭きが故なり。
また【六書本義】「个」は竹一枝を指す。
【史記・貨殖列伝】「竹竿一万个」。
字形は「竹」より一半を省き、以て意を表す。
【韓愈・合江亭詩】「栽竹踰万个」。
「箇」と同じ。
考証:【儀礼・大射儀】「司射次に入り、三を搢じ、一个を挟む」。謹んで原文に按ずるに、「搢三」の後、「个」の字を省略せり。
「个」【字彙】は「个」と同じ。
【鄭康成・儀礼注】俗に「个」を「個」と称す。
按ずるに、「個」は後人増加せるもの。「个」「箇」を以て正体とす。