【丑集上】【口部】吿;康煕筆画:7;頁碼:180 頁 06 行。『広韻』古到切、『集韻』『韻会』『正韻』すべて号切、いずれも音は誥。『説文』に「牛、人に触る。角に横木を着け、以て告ぐる所以なり。口に従い牛に従う」とある。また『玉篇』に「語なり」。『広韻』に「報ずるなり」。上に告ぐを吿とし、下に発するを誥とす。『増韻』に「啓く」。『書経・禹貢』に「厥の成功を吿ぐ」。『詩経・周南』に「師氏に吿ぐと言う」。また問う。『礼記・王制』に「八十月に存を吿ぐ」。疏に「吿は謂うところの問うなり。君毎月使人して膳を致し、存否を吿問す」とある。また『正韻』に「命ずるなり」。『易経・泰卦』に「上六、邑より命を吿ぐ」。また『玉篇』に「請吿なり」。また『韻会』に「唐の制、官を授くるの符を吿身と曰う」。また休暇を吿と曰う。『史記・汲黯伝』に「黯病多く、病かつ三月に満つべし。上常に吿を賜うこと数あり」。注に「如淳曰く、杜欽の所謂、病満ちて吿を賜うは詔恩なり。或いは曰く、吿を賜いて官を去り家に帰るを得、吿を与えて官に居りて事を視ず」とある。『後漢書・陳忠伝』に「光武、吿寧の典を絶つ」。注に「吿寧は休謁の名なり。吉を吿と曰い、凶を寧と曰う。古者吏の休暇を名づけて吿と曰う」とある。また『韻会』に「姓なり」。また『五音集韻』に胡刀切、音は豪。『集韻』に「休謁なり」。あるいは勂に作る。また『集韻』に居労切、音は高。「白す」。また『広韻』に古沃切、『集韻』『韻会』に姑沃切、いずれも音は梏。『易経・蒙卦』に「初筮は吿、再三は瀆す。瀆すればすなわち吿せず」。『詩経・大雅』に「令終に俶有り、公尸嘉吿」。『礼記・曲礼』に「夫為人の子なる者は、出ずれば必ず吿ぎ、反れば必ず面す」。『爾雅・釈言』に「吿、謁請なり」。疏に「成二年の左伝に曰く、晋と魯衛は兄弟なり。来りて吿げて曰く、大国朝夕に憾を敝邑之地に釈く」とある。按ずるに、梏・谷の二字、音切各々異なり。諸韻書みな吿字の音を梏とす。惟だ『正韻』のみ吿を古禄切として音を谷とす。今経伝の吿字、『釈文』及び朱注みな谷と読む。惟だ『曲礼』のみ『釈文』古毒反に作る。また『集韻』に枯沃切、音は酷。「吏の休暇なり」。『後漢書・陳忠伝』の「吿寧の典」、孟康読む。また『集韻』『正韻』いずれも居六切、音は菊。『礼記・文王世子』に「その刑罪は繊剸なれども、亦た甸人に吿ぐ」。注に「吿は鞠と読む。書を読んで法を用うるを鞠と曰う」とある。また『集韻』に轄覚切、音は学。「休謁なり」。また古岳切に叶い、音は角。『王逸・九思』に「思怫鬱兮肝切剥、忿悁悒兮孰か吿を訴えん」。また訖得切に叶い、音は

。『詩経・大雅』に「訏謨定命、遠猶辰吿。敬慎威儀、維民の則」。また居立切に叶い、音は汲。『史記・太史公自序』に「殷の余民を牧し、叔封始めて邑に就く。商の乱を申べ、酒材是れ吿ぐ」。また居

切に叶い、音は姤。『楚辞・九章』に「道思して頌を作り、聊ら以て自救す。憂心遂げず、斯の言誰にか吿げん」。