【辰集中】【木部】榦;康煕筆画:14;頁碼:544 頁上段 01
【広韻】【韻会】音は古案切、去声の「干」に同じ。
【説文解字】土塁を築く際、両端に立てて固定する役割を果たす木柱を指す。
【徐鉉曰】別に「幹」と書くのは誤りである。
【詩経・大雅】に「榦不庭方、以佐戎辟」という句がある。
【鄭玄箋】桢榦を作って四方を匡正すると解釈する。詳細は「桢」の注を参照されたい。
また【尚書・禹貢】に「杶榦括柏」とある。
【孔伝】榦とは柘の木であると解説する。
また、樹木から旁らに生じるものを枝といい、主幹の根元を榦という。
【淮南子・主術訓】に「枝は榦より太くあるべからず」とある。
また【玉篇】に「榦は器物の柄を指す」とある。
また井榦を指し、即ち井戸の上の木製の手すりである。
【荘子・秋水篇】に「埳井の蛙、跳梁して井榦の上に在り」という句がある。
また【集韻】に音は胡安切、音「韓」に同じとある。
【説文解字】字形は「

」と作る。
【前漢書・武帝紀】に井榦楼を建て、高さ五十丈と記載がある。
【注】木材を積み重ねて高楼とし、その形状が井戸上の木製手すりに似ているためこう名付けたと解説する。
【韻会】平声と去声の二読は通じて用いると説明する。
また【集韻】に別の説として、榦は国名であるともある。
また【類篇】に音は侯旰切、音「翰」に同じ。事物の本体を指すとある。