康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 547 ページ)
【辰集上】【木部】槩;康熙画数 15;頁碼 547 頁 06 行。【唐韻】古代切。【集韻】【韻会】居代切、音は「がい」。斗や斛を平らに刮ぐ木板。【説文】「㮣」に作り、斗斛を指す。【徐曰】「㮣」は刮ぎ摩して平らにするの意。斗斛は穀物を量る際、その口を平らに刮ぐ用具なり。【礼記・月令】仲春之月、鈞衡と槩を正す。【周礼・冬官考工記】「廛人」は槩を用いて(度量を検し)て税せず。【疏】槩とは市における諸種の量器を検して公平を求める用具なり。また「平」の義あり。【管子・枢言】釜と鼓(いずれも量器)満つれば人はこれを槩し、人の欲満つれば天はこれを削ぐ。また「大概」、すなわち大略の義あり。【史記・伯夷伝】その文辞、大概を見ること稀なり。【荘子・天下篇】大概は常に所聞ある者なり。【張衡・東京賦】粗略に賓客に述ぶる、まさに其の大概如此を謂うなり。また心に感ずるの義あり。【史記・范雎伝】臣愚鈍にして大王の御心に合すべからず。【淮南子・精神訓】権勢・地位・爵位・俸禄、いずくんぞ心志を動かすに足らん。また節操・気概の義あり。【左思・呉都賦】民間に節操気概の風尚あり。【晋書・桓温伝】豪爽にして風度気概あり。また「退槩」、幽深不明の義あり。【何晏・景福殿賦】その幽深之處は遮蔽して昏暗、まさに幽深不明のごとし。また「口溉切」と読む。「慨」に同じ。【史記・季布伝】婢妾賤人、感慨して自殺す、勇なるにあらず、其の謀る所退路なきのみなり。また「許既切」と読み、音「餼」。これもまた平らに刮ぐ木板の用具なり。また「古対切」と読み、音「憒」。義同じ。また「古忽切」と読み、音「骨」。哀傷紛乱の様子。また葉韻「居気切」、音「記」。【劉楨・魯都賦】交遊を重んじ信義を尚び、生命を軽んじて気節を重ず。義憤毫毛に激発し、怨恨梗概に成る。