康熙字典解説
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【唐韻】に方吻切、【集韻】に府吻切とあり、読みは「粉」に同じ。【説文解字】によれば、帝王の礼服に山・龍・華虫などの図を描き、黺をもって輪郭を勾画するさま、まさに粉を施すが如しと解す。【玉篇】には、黺とは彩色なりとし、「粉米」とも書くという。【尚書・益稷篇】に、礼服に水藻・火・粉米などの紋様があり、また白黒相間る斧形の紋と青黒相間る「亜」字形の紋を、細葛布または刺繍をもって作ると記す。【孔伝】の注に、粉は粟粒上の氷晶のごとく、米は集まる米粒のごとしとある。【釈文】は、粉米は【説文解字】では「黺」と作ると指摘する。