康熙字典解説
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【広韻】の注音は府文切、【集韻】【韻会】【正韻】の注音は敷文切で、音は「芬」に同じ。【説文解字】には馬の尾を包む袋と釈す。【玉篇】には雑多なり、緩みありと釈す。また【博雅】に、「紛紛」は衆多の義なりとし、また喜悦の義ともす。【易経】の卦辞に「史巫を用いて紛若なれば吉」とあり、【釈文】は「紛」を衆多・喜悦の意と釈す。一説に繁盛なりとする。【前漢書・礼楽志】に「羽旄紛紛」とあり、【注】に「紛紛」はその数多きを形容するものという。また【尚書・顧命】に「筍席紛純」とあり、【疏】に「紛」は綬のごとく、文様あって狭しと釈す。また【礼記・内則】に「左に紛帨を佩ぶ」とあり、【注】に「紛帨」は物を拭う佩巾なりという。また揚雄【羽猟賦】に「青雲を以て紛と為す」とあり、【注】に「紛」は旗の飄帯なりと釈す。また【集韻】に符分切と注音し、音は「汾」に同じ。「紛縕」は雑乱たる様を表す。また【韻補】に叶音孚焉切とす。孫楚【雪賦】に曰く、「豊隆雪を洒ぎ、交錯して翻紛す。膏沢偃液、普く中田を潤す」。