康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 403 ページ)
【卯集上】【心部】憤;康熙画数 16、頁 403。『唐韻』・『正韻』に房吻切、『集韻』・『韻会』に父吻切あり。墳の上声。『説文』に「懣なり。心に従い、賁の声」とある。『周語』に「陽瘅憤盈」と見え、注に「積なり。鬱積して怒り満つるなり」とある。また『集韻』に或いは𢠳と作り、また賁と作る。『礼記・楽記』に「広賁の音作れば、民剛毅なり」とあり、『音義』に「注に依りて憤と読み、扶粉反」とある。また馮と作る。『荘子・盗跖篇』に「侅溺して馮気に於く」とあり、郭象これを読む。また『韻会』・『正韻』に房問切あり、音分と同じ。満つるなり。『論語』に「憤せずんば啓かず」、また「憤を発して食を忘る」とある。按ずるに注は上声とし、字書に上去二音あり。また符筠切に叶い、音焚なり。『蘇轍・范鎮を祭る文』に「力諫いて従わず、遂に臣を致す。門を開いて士を迎え、怨まず憤せず」とある。『説文』に憤は本字なり。憤の字は芔に従い作るとある。