康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 239 ページ)
【丑集中】【土部】墳;康熙筆画 15;頁 239。古文。【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】符分切、音は「汾」。【説文】に「墓なり」とあり。【礼記・檀弓】に「古は墓にして墳せず」とある。注に「土を高く積みたるを墳という」という。【衡山志】に「楚の霊王の時、衡山崩れ、祝融の墳毀ち、中に営丘九頭図あり」と見える。【張衡・思賦】に「黎氏の倒れたる墳を見る」とあり。注に「有黎はすなわち祝融なり」という。また水辺を墳といい、大堤にして水を防ぐものなり。【詩伝】に「商の紂王道なく、商人周の文王を慕いてこれに帰し、『汝墳』の詩を作れり」とある。また【白虎通】に「三墳とは分けるの義なり。天・地・人の三才を論じて、天地人の道の始まれり」という。【孔安国・尚書序】に「伏羲・神農・黄帝の書を三墳といい、大なる道を説く」とある。【左伝・昭公十三年】に「左史倚相、三墳・五典・八索・九丘の古書を読むことを得たり」と見える。また大なるの義なり。【周礼・秋官】に「司烜氏大燭を供す」とある。また羵字と同じ。【魯語】に「土中の怪を墳羊という」とある。また【広韻】【正韻】房吻切、【集韻】【韻会】父吻切、音は「憤」。土壌肥沃なり。【書経・禹貢】に「白墳・黒墳・赤埴墳」と見え、土字の注に詳し。また【集韻】部本切、音は「笨」。土壌沸騰するがごとく隆起せるなり。【左伝・僖公四年】に「魯の僖公土地の神を祀り、土地隆起す」とある。考証:【周礼・春官】に「司烜氏墳燭を共す」とある。謹んで原書に従い春官を秋官に改む。