康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1480 ページ)
【亥集上】【魚部】鱷;康煕筆画:27;頁碼:1480 頁下段 22 行。『集韻』『正韻』に「逆各切、音咢」とあり、本字は〇(欠字)にして、また鰐とも作る。『唐書・韓愈伝』に曰く、韓愈潮州に至りて百姓の疾苦しむ所を問うに、百姓皆言ふ、「悪溪に鰐有りて、百姓の家畜を尽く食らひ、これによりて百姓貧困に陥る」と。数日後、愈自ら往きて之を検し、其の属官秦済に命じて羊一頭・豕一头を渓中に投じ祷らせしむ。是の夜、渓中に暴風起こり雷電鳴り、数日にして渓水全く涸れ、鰐西へ六十里に移る。此れより後、潮州に再び鰐の患い無し。『秀水閒居録』に曰く、鰐の形、龍の如き口、虎の如き爪あり、目は蟹の如く、鱗は鼉の如し。尾長さ数尺、末は大いに簸箕の如く、其上の尖刺鉤を成し、また粘液を出だす。常に水辺に潜伏し、人或いは牲畜近づけば、尾を以て撃ちて捕ふ。これ殆ど象の鼻を用ふるが如きなり。