康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 421 ページ)
【卯集中】【手部】抌;康煕筆画:8;頁碼:421 頁上段 02。【唐韻】竹甚切。【集韻】陟甚切。音は「碪」の上声に通ず。【説文解字】に「深く撃つ」とあり、形は「手」に従い、「冘」は声旁なり。別に楚の方言にて搏撃を「抌」と称すともいう。また【集韻】に食荏切とあり、音は「甚」に通ず。【揚子・方言】に「推す」と釈す。【列子・黄帝篇】に「攩挨抌(押し合い殴り合い)」とあり、為さざるなしと記す。また【唐韻】に以主切、【集韻】に勇主切とあり、音は「庾」に通じ、意は「刺す」なり。さらに【唐韻】【集韻】に都感切とあり、音は「黕」に通じ、義同じ。【集韻】に此の字或いは「𢬦」と作り、また「𢫦」と作ると記す。按ずるに、『説文解字』において此の字或いは「手」に従い「宂」に従って「抭」と作るも、「抌」に非ず。諸書の音義註解誤って「抭」を「抌」と為し、『説文解字』の原本の解釈に合わず、今既に考証して正す。詳しくは後出の「抭」字の註釈を見るべし。