康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 743 ページ)
【午集上】【玉部】璫;康煕筆画:18;頁碼:743 頁 06 行
【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】都郎切、音は当。
【説文】華美なる装飾。
また【広韻】耳珠。
【集韻】耳を塞ぐ玉の装飾。
【古詩・焦仲卿の妻のために作る】腰には流れるが如き白絹の帯を結び、耳には明月の如き耳飾りを着く。
また【前漢・宦者伝】秦漢の時、中常侍の官は士人を参用し、冠する帽子には皆銀製の璫と左側の貂尾を飾れり。漢の明帝之を改めて金製の璫と右側の貂尾とし、悉く宦官を用いて此の職に任ぜしむ。
【後漢・輿服志】中常侍の冠に黄金の璫を加え、蝉の紋を附し、貂尾をもって飾る。
また屋檐の椽頭の玉飾り(璧璫)を指す。
【前漢・司馬相如伝】華美なる椽、玉飾りの椽頭。
【師古注】璧璫は玉をもって作れる椽頭なり。所謂璇題(玉飾りの椽頭)なるべし。別の説に、玉をもって瓦当を飾ると云う。
【文選・班固・西都賦】金玉を裁ちて椽頭を飾る。
【注】璫は椽頭の装飾物なり。
また「金琅璫」を指し、即ち鈴鐸なり。
【杜甫の詩】夜深く宮殿高く聳え、風吹きて金鈴を動かし声を出す。
【正韻】また「鋃鐺」とも書く。
また「丁璫」を指し、玉佩の衝突する音なり。
【詩緝】玉佩丁璫と響く。
【韻会】一説に「丁当」と書き、また一説に「丁東」と書く。
また「琅璫」を指し、即ち鎖鏈なり。詳しくは「琅」字の注を見るべし。
また草の名なり。
【詩・周南・采采巻耳疏】巻耳の形は婦人の耳中の耳墜に似たり。今人或いは之を耳璫草と称す。