康熙字典解説
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【卯集上】【心部】惰;康煕筆画:13;頁碼:頁 392 第 21。古文。【唐韻】徒果切。【集韻】【韻会】杜果切。音は垜。【説文】敬あらざるなり。本は憜と作り、心に従い隋声なり。或いは惰と作る。【玉篇】怠るなり、易るなり。【礼・曲礼】祭に臨みて惰ならず。【注】神なきを為すなり。【左伝・成公十三年】今成子惰ず。【注】惰なれば中和の気を失う。また【正韻】吐火切。音は妥。義同じ。また【広韻】【集韻】【韻会】徒臥切。【正韻】杜臥切。音は〇。懈るなり、怠るなり。【増韻】恭しからざるなり。【書・益稷】股肱惰なるかな。【注】懈怠して緩く、慢なるなり。【左伝・僖公十一年】玉を受けて惰ず。【正義】玉を執りて、その質を替うるなり。【礼・玉藻】惰遊の士。【注】惰遊とは罷民なり。去声。また媠に通ず。【前漢・谷永伝】車馬媠遊の具。【両龔伝】媠嫚として状なし。また憜と作る。【韋元成詩戒】供事靡しく憜ず。また墯と作る。【後漢書・単超伝】徐臥虎・唐両墯。【注】両端を持するなり。また【集韻】徒禾切。音は駝。【礼・曲礼】言惰ならず。【注】惰とは、訛って正しからざるの言なり。一読すれば徒禾反、一読すれば徒臥反。按ずるに、徒の字・杜の字は皆定母なり。而して吐の字は透母に入る。『正韻』は惰の字を上声にて透母に切り、去声にて再び定母に切る。『広韻』『集韻』『韻会』の上声・去声の両声が一つに協するに如かず。