康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1260 ページ)
【酉集下】【辵部】逿;康熙筆画:16;頁碼:1260 頁下段 22 行目。『広韻』『正韻』徒浪切、『集韻』『韻会』大浪切、音は宕。『広韻』に「経過す、越ゆ」とあり。また『集韻』に「依る所を失って倒れる」とあり。『前漢・王式伝』に「酔ふを仮りて地に倒る」と見える。また「衝撃し、揺り動かす」の義あり。『史記・倉公伝』に「脈盛なる者を重陽と為し、重陽は心主を逿く」とあり。註に「逿とは蕩なり。病の心を蕩ぐは、猶その心を刺すが如し」という。また『集韻』『韻会』に徒郞切、音は唐。衝突し、突進するの義。『張衡・思元賦』に「爛漫麗靡、藐として迭逿す」とあり。考証:『史記・倉公伝』「脈盛なる者を重陽と為し、重陽は心主を逿く」。註「逿とは蕩なり。謂うに病の心を蕩ぐは、猶その心を刺すが如し」。謹んで註により「之」の字を省く。『張衡・思元賦』「爛漫麗靡、藐として迭逿す」。謹んで原文により「熳」を「漫」に改む。