康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 774 ページ)
【午集中】【疒部】痴;康熙筆画:19;頁碼:774 頁上段 38。『広韻』丑之切、『集韻』抽知切、音は螭に同じ。痴疵とは病のこと。一説に廉潔ならざるをいう。『正字通』に「俗に痴の字」とあり。また『集韻』超之切、音は遅に同じ。痴とは通達せざるさまなり。痴、『唐韻』丑之切、『集韻』『韻会』『正韻』超之切、音は鴟に同じ。『説文』に「慧あらず」とあり。徐鍇曰く、「痴なる者は神思足らざるなり。亦た病なり」。『前漢・韋賢伝』に「今子独り容貌を壊ち、恥辱を蒙り、狂痴となり、光曜晻として宣べず」とあり。『後漢・高士伝』に「侯覇使いを遣わして厳光を徴す。光曰く、『侯君房素より痴なり。今小しく瘥えたり』」とあり。『晋書・王湛伝』に「湛隠徳あり。人皆な以て痴と為す」とあり。また古人書を借りれば一瓻を以てし、書を還せば一瓻を以てし、酒を盛るを以て之に酬ゆるなり。亦た痴と作る者あり。『芸苑雌黄』に李済翁云く、「書を借るを一痴とし、書を惜しむを二痴とし、書を索むるを三痴とし、書を還すを四痴と為す」とあり。また『顔氏家訓』に「人才思無くして自ら清華と謂う。江南これを詅痴符と号す」とあり。