康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 230 ページ)
【酉集下】【釆字部】采;康熙筆画 7;頁 230【唐韻】倉宰切【集韻】【韻會】此宰切、音採。【説文】捋り取ること。【詩・周南】采采巻耳。【朱註】「采采」はただ一度採るという意味にあらず。また選ぶの義。【礼・昏義】昏礼に納采・問名・納吉・納徴・請期あり。【釈文】采は選ぶの義。【疏】納采とは選びの礼をいう。【史記・秦始皇本紀】上古の帝位号を採りて皇帝と号す。【班固・西都賦】奚斯・魯頌、共に孔氏に採らる。また彩色。【書・益稷】五采をもって五色に彰施す。【史記・項羽本紀】使人をして其の気を望ましむるに、皆龍虎の形にして五彩を呈す、これ天子の気なり。また物采。【左伝・隠公五年】材を取りて物を章し、采を物と謂う。【疏】鳥獣の皮毛を取りて物の色を彰し、采飾を物と謂う。【文公六年】之を采物に分つ。【疏】采物とは采章の物をいう。また【魯語】天子は大采して朝日し、少采して夕月す。【注】大采は袞服、少采は黼衣なり。また【左思・蜀都賦】符采彪炳す。【注】符采は玉の横紋なり。また事務。【史記・司馬相如伝】日月の末光絶炎を獲得せしめ、以て采を展べ事を錯く。【注】采は官職なり。其の官職を展べ、其の事業を安排す。また官職。【書・堯典】帝曰く、畴か予が采に若く者を諮らんや。【伝】采は事務なり。馬融曰く、官職なり。【礼・明堂位】九采の国。【疏】各自本州の諸侯の事務を掌る。また采地。【礼・礼運】大夫采有りて、以て其の子孫を安んず。【前漢・地理志】大夫韓武子、韓原に采を食む。また修飾。【前漢・厳助伝】楽失いて淫なり、礼失いて采なり。【注】如淳曰く、采は修飾なり。師古曰く、采は文過実なり。また墓地。【揚子・方言】冢、秦晋の間は墳と謂ひ、或いは采と謂ふ。【注】古へ卿大夫采地有り、死して之に葬る、故に名を得たり。また風采。【前漢・霍光金日磾伝】政令自ら出づ、天下皆其の風采を見んと欲す。【左思・魏都賦】風采の奇異を極む。また【詩・秦風】蒹葭采采。【伝】采采は萋萋のごとく、茂盛の貌なり。また【詩・曹風】蜉蝣の翼、采采たる衣服。【伝】采采は衆多の貌なり。【朱註】采采は華麗に装飾するの貌なり。【謝霊運・緩歌行】采采たる彤雲浮かぶ。また礼物。【史記・周本紀】召公奭采を賛す。【注】正義曰く、采は礼物なり。また詩篇の名。【礼・玉藻】趨るに【采斉】を以てし、行くに【肆夏】を以てす。また姓。【風俗通】漢の度遼将軍采皓。また地名。【左伝・僖公八年】晋の里克師を帥ゐて狄を采桑に敗る。【注】平陽北屈県の西南に采桑津有り。また玉の名。【司馬相如・上林賦】晁采・琬琰、和氏之れ出づ。【注】晁采は玉の名なり。また樹の名。【史記・秦始皇本紀】堯舜采椽にして刮かず。【注】索隠曰く、采は樹の名なり、即ち今の栎木なり。また草の名。【博雅】采は采なり。また【韻会】【正韻】倉代切、音菜。臣子の食邑。【周礼・天官・八則注】公卿大夫の采邑。音菜。【孟子・元士地を受くること子男に視る注】所受の采地の制。音菜。【前漢・食貨志注】采は官職なり。官職によりて土地を享くるが故に采地と謂ふ。また「菜」と同じ。【周礼・春官・大胥】春入学し、采を舎て舞を合す。【注】采を舎るとは、舞者皆芬芳なる菜を執るをいう。鄭康成曰く、舎は釋なり、采は菜と読む。始めて入学すれば必ず菜を釋して先師を拝す。菜は蘋・蘩の類なり。また【五音集韻】子苟切、音走。採取の義。考証:【礼・明堂位】「九采之図」は原文に謹みて「図」を「国」に改む。