康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 152 ページ)
【子集下】【匕部】北;康煕字典の画数:5;ページ番号:第 152 頁第 25 項
古代文献による記載:
『唐韻』では博墨切、『集韻』『韻会』では必墨切、『正韻』では必勒切と注音され、発音は「繃」の入声に類似する。
『説文解字』によれば、「背く」「相逆らう」の意味であり、字形は二人が背中合わせになったものから成る。
徐鍇は補足して、「乖」とは互いに背き違える意味であると言う。
『史記・魯仲連伝』に「士に反北の心なし」という用例がある。
『玉篇』では方位の名と解説される。
『史記・天官書』によれば、北方は水に属し、太陰の精にして冬を主管し、天干の壬癸に対応する。
『漢書・律暦志』によれば、太陰は北方を表す。「北」には「伏蔵」の意味があり、陽気が下に潜伏しており、対応する季節は冬である。
また『広韻』では敗走すると解説される。
『史記・管仲伝』に「吾三戦して三北す」という用例がある。
また『集韻』では補妹切、『韻会』では蒲妹切と注音され、発音は「背」に類似する。
『集韻』では背くと解説される。
『正韻』では分離して異なると解説される。
『尚書・舜典』に「三苗を分北す」との記載がある。
注:頑劣なる部族を分離させ、元の集団から背かせしめること。