康熙字典解説
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【亥集下】【鼻字部】鼻;康煕筆画:14;頁碼:頁 1530 第 01。古文は「自」。『唐韻』に父二切、『集韻』『韻会』に毗至切、『正韻』に毗意切。音は纰。『説文』に「鼻は気を引きて自ら畀(あた)うるなり」とあり。『釈名』に「鼻は嘒(えい)なり。気を出して嘒嘒たり」とあり。『管子・水地篇』に「発は鼻と為る」とあり。『白虎通』に「鼻は肺の使なり」とあり。また『揚子・方言』に「鼻は始めなり。獣の初生を鼻と謂い、人の初生を首と謂う。梁益の間は鼻を初と謂い、或いは祖と謂う。祖は居するなり」とあり。また人の胚胎は鼻まず形を受くるがゆえに、始祖を鼻祖と謂う。『揚雄・反騒』に「或いは汾隅に鼻祖す」とあり。また猟人獣の鼻を穿つを鼻と曰う。弓を持つを手弓と曰うがごとし。『張衡・西京賦』に「赤象の鼻を穿ち、巨狿を圏(かこ)う」とあり。また炊鼻は地名なり。『左伝・昭公二十六年』に「師及び斉師、炊鼻に戦う」とあり。『杜注』に「炊鼻は魯の地なり」とあり。また有鼻は国名なり。永州営道県の北に在り。『前漢書・昌邑哀王伝』に「舜、象を有鼻に封ず」とあり。『師古注』に「有鼻は零陵に在り」とあり。『孟子』には有庳と作る。また鼻息は西方の国名なり。『風俗通』に見ゆ。また『後漢書・杜篤伝』に「共に川に鼻飲するの国」とあり。『注』に「相習って鼻もて飲むなり」とあり。また反鼻は蝮蛇の別名なり。また類鼻は草の名なり。田中に生じ、葉は天名精のごとし。〔李時珍曰く〕すなわち豨薟なり。また『内典』に阿鼻とは此に無間と曰う。自と畀に従う。俗に白に従うは非なり。考証:『揚雄・反騒』に「或いは汾陽に鼻祖す」とある。謹んで原文に照らし、汾陽を汾隅に改む。